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2月8日野嶋真人撮影、旧岩崎邸

 裁判官、検察官、弁護士になるためには司法試験に合格する必要があります。私、野嶋真人の時代は、司法試験に合格した後、2年間司法修習生として司法研修所で研修を受けて、その後に各自、裁判官、検察官、弁護士と自分の選んだ道に進んでいきました。
 その当時、司法研修所は文京区の湯島にあり、なぜかその司法研修所の敷地内、研修所の建物の裏の方に、岩崎邸という古い格式ある洋館が存在していました。当時の修習のプログラムに岩崎邸見学というのがあり、皆で中に入って室内の装飾、調度品等を見学したことを覚えています。
 当時の記憶としては、バルコニーが建物全体にあって、大きな窓がついていたので、ああ冷房のない時代だから、夏の暑い日は、こうやって風通しの良いバルコニーで過ごせるようにできているんだな、軽井沢の古い建物と似ているなと感じたことを覚えています。

 しかし司法研修所の敷地内に岩崎邸があったという私の認識が間違っていたことを最近になって知りました。
 岩崎邸は、元々、広大な敷地の中に建っていて、洋館だけではなく、広い和館があり、その敷地は司法研修所や湯島ハイタウンも含んでいたということです。そして昭和44年に司法研修所を建設するために和館の大部分を撤去して、旧司法研修所が建てられたということでした。
 つまり司法研修所の敷地内に岩崎邸があったのではなく、岩崎邸の敷地内に司法研修所が建てられていたのでした。

写真右側が現存する岩崎邸の和館、左側が旧司法研修所(現在の湯島合同庁舎)

 現在、岩崎邸は東京都立旧岩崎邸公園となって、一般に400円で公開されています。司法研修所は平成6年に埼玉県和光市に移り、旧司法研修所は現在、湯島地方合同庁舎として利用されています。2月8日、30年ぶりに岩崎邸の見学に行きました。

2階ベランダ
撞球室(ビリヤード室)

 


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